確かに、データマイニングでは膨大なデータを取り扱うことになるので、基本的にはパソコンを使うことになるでしょう。画面に文字や数字が並んでいるのを見ると、なんだか凄く難しいことをしていると感じたりして、場合によっては聡明さや高度な技術などを連想することがあるかも知れません。
もともとデータマイニングとは関連性や共通性を見つけ出すことを言います。例えをあげると、『雨降りの夜に30代女性がコンビニで何を買うのか』に該当したデータを集計したいのではありません。もう一歩踏み込んで、『雨降りの夜に30代女性がなぜそれを買ったのか』が知りたいのです。2つの例はとても似ていますが、分析目的という意味では全く異なります。
なぜ『彼女がそれを買ったのか』が知りたいのかと言うと、その時の彼女の心の動きが重要なのですが、急いでいたからだったり、テレビで見たからだったり、パッケージが可愛かったからだったり、何となくだったり、とにかくなぜそれを買おうと決断したのかを分析することが出来れば、売れる商品、あるいはつい買ってしまう商品などを作ることが出来るからなのです。
膨大なデータの中から高度なプログラミングだけで、そこまでの結果を瞬時に導き出すことは出来ません。プログラムの運用やデータの分析などの作業の積み重ねがあって、ようやく求めている結果に近づける様なものです。だから、データマイニングは想像以上に地道に淡々とした作業を行っているのです。